@article{oai:jircas.repo.nii.ac.jp:02000127, author = {NAGAMINE, Tsukasa and YAMAMORI, Makoto and KATSUTA, Masumi and KAWASE, Makoto}, journal = {JIRCAS Journal}, month = {Mar}, note = {In order to advance generations of hybrid populations of rice effectively, the heading performance of several varieties in the first and second cropping seasons on Ishigaki island was investigated, and heading dates of the varieties in both Ishigaki and in mainland Japan (Tsukuba city, Ibaraki prefecture) were compared. Number of days to heading in the second cropping season was less than in the first season for all the varieties used. The Japonica group showed a larger variation in heading performance than the Indica group, except for the strongly photoperiod-sensitive varieties, in the first and second seasons. The temperate type Japonica varieties headed earlier than the varieties of the Indica group and the tropical type Japonica. Most varieties of the Indica group and the tropical type Japonica were late maturing in Ishigaki and Tsukuba. Number of days to heading of many Japonica varieties in Ishigaki became less than in Tsukuba except for the tropical type., 作物の育種において雑種集団初期世代の世代促進は育種操作の一つとして欠かせない手段となっており,最近育成された大部分の新品種は世代促進を経過している。 沖縄県石垣島にある国際農林水産業研究センター沖縄支所では亜熱帯の立地条件を生かして圃場におけるイネおよびコムギの世代促進を1981年から行っている。遺伝変異の拡大を図り,多様な特性を有する品種を育成するため,イネの交配母本には日本品種のみならず,さまざまな外国品種が用いられている。外国品種を用いた雑種集団の固定には日本品種同士の雑種集団よりも長期間を要するが,このような雑種集団の世代促進を効率良く進めるため,さまざまなイネ品種の石垣島における出穂特性に関する知見を予め明らかにしておくことが重要である。 本報告では,石垣島における一期作および二期作における品種の出穂の特徴,あわせて日本本土のモデルとしてつくば市における出穂期と石垣島における出穂期を比較して,石垣島におけるイネ品種の出穂の特徴を報告する。 世界各地の在来イネ77品種および改良イネ62品種の合計139品種(インド型が55品種,日本型が84品種)を用いた。ただし,インド国の農業生態型品種群のアマンは含めなかった。 まず,石垣島における一期作と二期作における品種の出穂特性の違いを調査した。その結果,すべての品種において二期作の出穂迄日数は一期作より短くなり(Fig. 1),一期作,二期作ともに日本型品種群のほうがインド型品種群より出穂期の変異幅が大きかった(Table 1)。また,一期作,二期作ともに温帯の日本型品種群には早生が多く,熱帯の日本型品種群と温帯のインド型品種群には晩生が多いことが分かった(Table 1)。 つぎに,石垣島における品種の出穂特性を明らかにするため,茨城県つくば市をモデルとして出穂期を比較した。その結果,ほとんどのインド型品種群および熱帯の日本型品種群は低緯度の石垣島で栽培しても出穂はあまり早まらなかった。また,熱帯型を除く日本型品種群の多くは石垣市で栽培するとつくば市での栽培より出穂迄日数が短くなった。温帯の日本型品種はつくば市における出穂期と石垣島における出穂期の間で相関が小さく(Fig. 2),石垣島で早生個体を選抜するのは困難と推定した。 以上の結果から,石垣島の一期作,二期作におけるさまざまな品種の出穂特性および品種群の間の出穂特性の違いが明らかになり,効率的な世代促進栽培の基礎的な資料を得ることができた。}, pages = {85--95}, title = {Heading Performance of Rice Varieties under Double Cropping on Ishigaki Island}, volume = {3}, year = {1996} }